楽しい、強くなる、指導どうすれば?

楽しさが大事か、強くなる指導か、そういうことは、本人が何を求めているかにもよるだろう。

一方で、対局者の横から話しかけない、助言しない、相手が考えている時に静かに考えられるようにする、など、マナーは教えておくことは大事であると私は考える。そんなのうるさくても楽しければいいとはしたくない。

また、自分がわかる詰将棋の問題を他の人が馬鹿にしたり、そういうこともしないように話をします。そんなのいいじゃないかと考える方もいるかもしれませんが、私は将棋を通して、人生にプラスの影響を与えたいので、こうした方がいいよと、おだやかに何度も何度も伝えます。


もちろん、楽しいというのは大事なことです。

本人のレベルに合わせ、楽しいレベルか強くなろうとするレベルか、山崩しやはさみ将棋、歩まわりなどの駒遊びや飛車、角を反対にして元に戻すタイムを計るとか、その子のレベルに合わせて楽しむというのは、いいことです。

一方で、対局の時は、上にも記したように、真剣さやマナーの大切さを伝えることも大切です。

そういうことをしながら、「強くなるには、自信を持って、静かに、深く考えること」と繰り返し何度も言い続けます。そして、このHPで書いているように、強くなるには何をすればいいのかを何度も伝えるのです。

楽しさと厳しさ、真剣さを相手の個性やさまざまな状況を考えながら、伝えていきます。

これができるには、指導の基本形と理想形、そしてどう修正するかを自分の中に持ち、相手を尊重しながら対話する能力が求められます。

指導対象者(たとえば子ども)が好き、そして将棋が好き、ということを常に持ちながら、相手の力を最大に

引き出す指導をするのです。



「強くなるには、自信を持って、静かに深く考えること」


考えて考えてわからなくても、答えを見て、あっそうか!と思えたら、

それで強くなっています。



法則をみつけようとすることが大事です。